第二便 石垣島編 「川平湾へ行く!石垣島リゾート線」

その7 琉球松の並木の先に「ヨーン」

一方に真っ青な海しか車窓に写らない、名蔵湾沿いの道はしばしリラックスタイム。こんな風景は、まず都会じゃお目にかかれません(とか言っときながら、沖縄県在住なんだけど…)。

心地よいガタゴトのバスの揺れに身を任せ、映画のワンシーンの中に自分が紛れ込んだような心洗われる旅時間。いや~贅沢。日頃のささくれ立った心もお肌も潤っていくようだわ、しかもこの雰囲気…、そうこのまま絶対居眠りの世界へ…。と、しっかり気を抜いていたら、バスはどんどん奥地へ。

琉球松の並木が続く道へ入ると、昼間なのに一気に暗~くなってくる。ん~~~~? なんだこの道。

確実に「ナニカアル臭」満載。鬼とか妖怪とか出てきそう。昼間でこんなだと夜は本当に恐ろしそうだわ。オドロオドロシイ、しかもちょっと気温も下がった?! 

暗い道を走っていると、道の真ん中を遮るようなワケありの小島っぽいスポットがでてきた。しかも大きな木がド~ンと立ってるし。これも、何かありそうだな~。

この場所にぴったりなバス停の名称。で、おー出た~~~~!! 出た出た出た。「ヨーン」だって。

「ヨーン」って。なんだ??? しかし、ヨーンってバス停名、他にはないよね、絶対。私的イメージはムック(ガチャピンとムックのね)を悪そ~にした、ドロンドロンした妖怪。そんな妖怪が「ウェ~」って人を脅かしていた、っていう昔話が残っている場所、みたいな。夜中にそんなの出てきたら、バスも急停車だよなぁ。

その8へ続く