第二便 石垣島編 「川平湾へ行く!石垣島リゾート線」
その5 海岸線の際を走る!
石垣港伊原間(いばるま)線をさらにどんどん進んでいくと、みね屋前の停留所のあたりからは、このルート一番の絶景が開けてくる!
そう、海岸線キワッキワで、しかもぐい~んと湾に沿ってカーブをする道に差しかかる。これ、このぐい~んとしたカーブって、バスが最もかっこよく見える道なのよね。名付けて、男前カーブね。
石垣にもあったか~、男前カーブ、はい認定。
しかも車窓には海、というか名蔵湾だよ。これはなかなか絶品の状況ではないでしょうか???
ごちそう様ですっ!
本島にも海岸線を走るバスルートはたくさんありますが、石垣のこの海岸線の道は、本当に海が近い。
干潮の時はかなり海が引いていて、どこまでも歩いて行けそうな景色が広がってるし、満潮の時は「台風が来たらどうなるの??」と心配になるほど、海水が近くなる。そして、このあたりから市街地と天気が微妙に変わるのも不思議。
「於茂登岳(沖縄最高峰の山なのですよ~)に、雲がひっかかるから、ここで雨が降ることがある」なんて、地元の友人は言ってましたが、あながちウソじゃない。車窓から見える、なんだか神々しい山は雲をせき止めているようにも見えるし。それ以上に、ものすごく幻想的なの。なんか、ここから人類未開の地に突入するような気分。まぁ、そんなことないんだけどね。
でも、昔むかしは於茂登岳の向こうは「裏石垣」って呼ばれてて、あまり人が住んでいなかったのだとか。そして、このバスが目指す川平という集落も、神聖な場所としてあがめられている場所が多い地域としても知られているんですって。よそ者の私にはわからないのだろうけど、こんな雄大な自然を眺めていると、そんな話もスーッと入ってきて、ちょっと神妙な気分になるな…。
その6へ続く