女バス 第一便 日本最南端のバス停を目指して

その8 ジャングルや牛を見ながら大原港へ

わかるかなー。ジャングル

水牛車の見えるバス停を後にすると、そこからは西表の小さな集落をいくつか通り過ぎることになる。小さな共同売店があって、水田があって、そして牛がいて…。沖縄の田舎らしいのどかーな雰囲気、と思いきやバックにそびえるのは、東洋のガラパゴスが誇る巨大ジャングルという、ちょっとみたことがないその風景に「こんな場所に集落を開拓した人って、すごいわぁ」と感心してしまう。実際に、車窓からも集落開拓の記念碑などが見えます。

南国名物マングローブ。しかし雨ですね


島を代表する仲間川にもヤマネコが

 マングローブが浮きまくる川を渡ると、郵便局や売店や学校が連なる集落が見えてきた。多分ここは「島内でも大きなほうの集落なんだろうなー」なんて思っていると、バスはどんどん海のほうへ足を進めていく。

 

やっとスーパー発見。水が飲める


賑やかになってきました


郵便局前にもヤマネコがっ!

そして、そこにはキレイで大きなバスの発着場所が。そうです、ここが噂の大原港。なんだよ、全然ちがうじゃん! しかも、まだ船が動いていて、晴れ晴れとした表情で楽しそうにおしゃべりしながら下船してきた観光客の姿が見える。上原港じゃぁ、誰もことばを発さなかったのに…。表情はもちろん「助かった…」ね。車窓の向こうの人は、多分、違う国に来た人達だなぁ。

 絶対に帰りは大原港から乗船することを堅く誓いながら、ちょっと気になることが発生。
バスは一旦、大原港の港そばの売店棟の裏に停車しているのだが、誰も乗ってこない。どころか、今まで乗っていた人もみんな下車してしまい、車内には私だけがポツーン。なんで、なんで~。もう一息で、豊原だよ! 日本最南端のバス停やで! 全員乗り込んでしかるべしなんじゃなくって??? 本当にわかってないなぁー、後悔しても知らんぞ。などと思いながら、たった一人のバスの旅がスタート。貸し切り状態に、私としては大満足だけどね。

誰も乗ってこなかった大原の停留所

 

その9へ続く